4.行政書士以外の資格の合格率と比較する Part.2

司法試験と司法書士試験は、さきほどの「山」の比喩を用いるなら、初心者が安易な気持ちで登ると痛い目にあう3000m級の山々だと言えます。
そこで「Part.2」では、もう少し気軽にチャレンジすることができ、初心者でも頑張れば踏破できるレベルの資格試験を取り上げてみたいと思います。

●行政書士試験VS社会保険労務士試験

社会保険労務士試験の過去10年間の合格率は、平均8.7%となっています。行政書士とは、業務上の親和性の高い社会保険労務士ですが、試験の合格率(難易度)もほぼ同レベルのようです。資格取得を目指す人からは「行政書士試験と社会保険労務士試験のうち、どちらの試験に挑戦しようか」という声がよく聞かれますが、同じ法律系の国家資格であり、かつ難易度が似通っている点が、そうした迷いの大きな要因になっているのだと思います。

●行政書士試験VS中小企業診断士試験

中小企業診断士試験の過去10年間の合格率は、平均3.6%となっています。「経営法務」という試験科目こそありますが、中小企業診断士は、いわゆる法律系資格ではありません。ただし、経営に強い行政書士(あるいは法務に強い経営コンサルタント)を目指して、行政書士試験と中小企業診断士試験のダブルライセンスに挑戦する人もいます。中小企業診断士試験の合格率だけを見ると難しそうに感じられますが、科目合格制が採用されているため、資格取得の難易度は、3.6%という合格率ほどには難しいものではありません。

●行政書士試験VS宅地建物取引主任者試験の合格率

宅地建物取引主任者試験の過去10年間の合格率は、平均16.6%となっています。行政書士試験のように、合格基準の事前公表はありませんが、合格率が15~17%の間で一定して推移していることから、相対試験であると言われています。そうした合格率の高さもさることながら、宅地建物取引主任者試験は、毎年20万人近い人が受験するマンモス資格としても知られています。確かに、難易度も手ごろな人気の国家資格ですが、そのぶん、独立開業の難しい資格であることもまた事実です。

その点、行政書士試験は、合格率が10%を切る難関試験ではあるものの、司法試験や司法書士試験ほどには難しくなく、それでいて、資格取得後には独立開業も可能です。費用対効果ではありませんが、試験の難易度に対して、合格後に得られるものが大きい点もまた、昨今の、行政書士資格人気の一因となっているようです。

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