1.行政書士試験の「合格率」を分析する

行政書士試験の合格率は、平均7.27%となっています。

何年度から何年度までを計算の対象にするかによって、合格率の数値は多少増減します。上で示した7.27%という数値は、平成18年度から直近の平成23年度までの6年間の合格率の平均です。なぜ6年という中途半端な期間を計算の対象にしたかと言いますと、それ以前とそれ以降とでは、同じ行政書士試験と言っても、その実態はまったくの別物であるからです。

「以前」と「以降」を隔てる平成18年度に、実は行政書士試験の試験制度について、大幅な改定が行われました。試験のスケジュールの変更や、試験科目の削除・新設などもあったのですが、いちばん大きく変わったのは、試験の難易度です。くわしい説明の前に、データを見ていただいた方がわかりやすいと思いますので、まずは直近10年間の合格率の推移をご紹介します。

サンプルイメージ【平成14年度】19.23%
【平成15年度】2.89%
【平成16年度】5.33%
【平成17年度】2.62%
―――新試験制度スタート―――
【平成18年度】4.79%
【平成19年度】8.64%
【平成20年度】6.47%
【平成21年度】9.05%
【平成22年度】6.60%
【平成23年度】8.05%
【平成24年度】9.19%
【平成25年度】10.10%
【平成26年度】8.27%

以上の合格率の推移からもおわかりいただけるように、改定前の試験は、難易度(合格率)に大きなムラがありました。平成14年度(19.23%)と平成15年度(2.89%)の落差などを見ると、実力を問う資格試験というよりも、もはや運・不運を試す博打に近い印象すら受けます。

一方、新制度に移行してからは、平成18年度こそ、改定初年度ということでまだ落ち着きませんが、それ以降は難易度も安定。合格率も、一定して7%前後で推移しています。つまり、試験制度の改定に伴い、運・不運に左右される博打的要素がなくなり、真に実力のあり・なしが問われる試験へと、行政書士試験は生まれ変わったのです。

今後の試験においても、よほどのことがない限り、合格率は7%前後となるでしょう。ちなみに、行政書士試験の受験者数は毎回約7万人前後です。そのうち7%が合格できると考えると、合格者は約5千人。行政書士試験への挑戦を考えているみなさんはこれから、合格という名の“5千個のイス”を賭けた戦いに臨むことになるわけです。

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